その夢を生きるのは、可能である。

ビルほどに自由で大胆な男はいなかった。夫の人生は夢と冒険で満ち溢れていた。8人兄弟の末っ子で、16歳で父親を亡くした夫は、学校に通いながら新聞配達をしたり、いろんな仕事をこなしてきた。母親を少しでも楽にさせたいという気持ちから、働いていることがつらいと思ったことはなかったそうだ。二十代に入り、CID(Criminal Investigation Division)に就いた後、ビジネスを始めた。古い家を買って、それをリメイクして売った。それがどんどん成功してサンフランシスコエリアを中心にコマーシャルビルディングなど様々なビジネスを始めた。出会った頃は既にリタイアし、コンサルタントとして人生を楽しんでいた。夫の成功と若さを綴った当時の地元の新聞記事はいまだにとってあるが、夫は過去の栄光にとらわれたことはなかった。むしろ、その栄光を自分以外の誰かに向けていた。

私は日本に住んでいた頃、ライターだった。本を2冊出版した。題名は伏せておく。すでに廃版になっているし、あのときの私と今の私は考え方が全く違う。なぜ再び書き始めたかというと、それは私の最愛なる夫、ビル.ベネットの遺言だからである。

夫はよくこう言っていた。

” SUCCESS IS NOT WHAT YOU HAVE, BUT RATHER WHO YOU HAVE.” 成功は何を持っているかではなく, 誰を持っているかである。

“WE NEED TO LEARN TO STOP PURSUING THINGS TO START PURSUING HIM.”  だからその誰かを追求すれば、あとの何かはついてくるものだ。

その誰かは、夫のベストフレンド。

彼の名は、JESUS CHRIST.

彼と共に歩んだ夫の華麗なる人生は、最高だった。