BEST FRIEND

私は日本に住んでいたときに自分の本に、「私には絶対手に入らないものがある、それは絶対安心。」と書いたことがある。しかし、夫はそれを手に入れていたようだった。だから私はそれが何なのかをいつか書くことが私のDestinyなのだろうとさえ思っていた。

 私は夫のどんな状況の中でも捨てない余裕にいつだって励まされてきた。どんな最悪の状況でさえも、ユーモアを忘れず、ずしんとした姿勢を崩すことはなかった。必ず大丈夫だという安心の中にいるという自信感があるからこそ振舞えることだった。その安心と不動心はどこからくるのかときいた。すると夫は言った。

“JESUS.”

私は夫の口から出た言葉に驚いた。私にとってのJESUSは日本語でいうイエスキリストで、トラディショナルな絵に描かれた、どちらかというと弱々しく、遠くにいる存在で、それらを信じている人たちは良い人でしかないと思っていた。しかし、夫の語る“”JESUS”は、強くてやさしくて、人気のあるヒーローで、ハンサムで若々しく魅力的であった。

そして夫はJESUSのことをベストフレンドだと言った。

夫が天国へ逝ったとき、私は世界でひとりぼっちになったように思えた。しかし、夫が紹介してくれたベストフレンドであるJESUSが、私の人生をしっかりとガイドしている。そして今は私のベストフレンドでもある。